学校でのいじめから身を守る(1)−気をつけること
学校でのいじめが多くなっています。学校でいじめられて自殺をはかる若者がいるということがニュースになります。学校でのいじめはいろいろな方法でなされます。学校で殴る、蹴る、たたく、嫌がる言葉で攻撃する、仲間はずれにする、服を脱がすなどの性的ないやがらせ、万引きや自転車の窃盗の強要など、他にもさまざまな形をとります。万引きや自転車の窃盗の強要などは、まさに犯罪です。
学校でいじめられて、不安におびえる毎日を送っている若者もいます。ライアンという少年はこう語ります。「スクールバスに乗っている15分間は非常に苦しく、何時間も続くかのように感じました。いじめは、ひどい言葉を浴びせることから、体を痛めつけることへとエスカレートしていきました。」
あなたも学校でいじめにあっていますか。もしそうなら、その状況で何ができるでしょうか。暴力に訴えずにいじめに打ち勝つには、どうすればよいのでしょうか。
すぐに腹を立てない
いじめをする人の中には、いじめをしたりからかったりするのが楽しい、いじめるとスカッとする、いじめられた子の反応がこっけいでおもしろいと考えている人もいます。つまり、相手の感情を逆なでしたり、脅かしたりして、単にその反応を楽しもうとする人もいます。
しかし、聖書は「自分の霊にせき立てられて腹を立ててはならない」という賢明な助言を与えています。(伝道の書7:9)いじめられて腹を立てることは、相手を楽しませ、相手の思うつぼかもしれません。
また、箴言29章11節にも、「愚鈍な者は自分の霊をさらけ出し、賢い者は最後までこれを穏やかに保つ」とあります。聖書は自分の感情をさらけ出すのではなく、感情を穏やかに保つように勧めています。感情を穏やかに保つなら、いじめっ子は、その反応を楽しむことができないので、いじめがおもしろくないかもしれません。
服装に注意する
いじめっ子たちは、ある若者について「かっこつけている。」と言うかもしれません。不良グループ特有の格好をするなら、標的にされやすくなります。以前不良グループにいた人はこう言います。「だれかが仲間でもないのに自分たちと同じような服装をしていれば、間違いなく攻撃の的になりました。その人はグループに入ることになるか、痛めつけられるかのどちらかでした。」
また、いじめっ子たちは、ある若者たちについて、「いい子ぶっている。」と言うかもしれません。できるだけ、聖書の基準にあった注意を引かない服装をしましょう。(テモテ第一2:9)
軽く受け流す
あるいじめっ子たちは、ある行為の理由を、「冗談だ。ふざけあっているだけだ。遊びだ。」と言うかもしれません。相手が単に冗談半分でからかっているなら、気分を害するのではなく、笑って済ませましょう。聖書も「笑うのに時がある。」と述べています。(伝道の書3:4)
「けんか腰の言葉を深刻に受け止めないようにするだけで丸く収まることもあります」とエリウという若者は言います。ある場合は、ユーモアのセンスを働かせて、深刻に受け取らないようにすることも、その行為が収まるようにする助けになるかもしれません。いじめる人は自分の言ったことに効果がないと分かると、いやがらせをやめるかもしれません。
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次回、「学校でのいじめから身を守る(2)−さまざまな対処方法」をアップしたいと思います。