学校でのいじめから身を守る(2)−さまざまな対処方法


先回学校での「いじめから身を守る(1)−気をつけること」を公開しました。今回、いじめに対処するさまざまな方法についてさらに取り上げたいと思います。


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温和さを示し仕返しをしない

いじめっ子の中には、「自分もいろいろ迷惑をかけられた」、「自分もいじめられたことがあるので、お返しだ」と言う子がいます。しかし、聖書は、「だれに対しても,悪に悪を返してはなりません」 「『彼がわたしにした通りに,わたしも彼にしよう』と言ってはならない」と述べています。(ローマ 12:17。箴言24:29)ある不快な行為に仕返しをするならば、事態を悪化させてしまうでしょう。


「温和な答えは激しい怒りを遠ざける」とも聖書は述べています。(箴言15:1)親切な答えはいじめる人の意表を突くものとなり、緊張が和らぐこともあります。確かに、いじめられた時に、仕返しをするのではなく、温和に対応するなら、事態が悪化するのを防ぐことができるでしょう。


「怒ることに遅い人は力ある者に勝る」とも聖書は述べています。(箴言16:32)温和な人は、力の強いいじめっこより勝っているのです。温和な人は本当に強い人なのです。


きっぱりした態度でやめてと言いましょう。それから、穏やかに立ち去ることができます。


身を守る


ハイローは、「けんかが始まりそうだと分かったら、かかわりを持たずに家に帰ることです。周りにたかっている子もいますが、そんな時に問題に巻き込まれるんです。」とアドバイスしています。


事態が手に負えないようなら、逃げ道を見つける必要があるでしょう。箴言17章14節は、「言い争いが突然始まってしまう前にそこを去れ」と述べています。ですから、口論が激しくなる前にそこを立ち去りましょう。今にも暴力を振るわれそうなら、走って逃げてください。


箴言はさらに、「災いを見た明敏な者は身を隠した。進んで行った経験のない者は報いを身に受けた。」と助言しています。(箴言27:12)いじめが起こりやすい状況があるなら、できるだけ前もってその状況から逃れましょう。例えば、スクールバスでの登校がいじめに遭う機会になっているなら、他の登校手段を探すのはどうでしょうか。


神に祈る


いじめっ子の中には、「あの子を見てるとイライラする」と言うことがあります。また、「いい子ぶっている」と言うかもしれません。何の理由がなくてもいじめる人もいます。理不尽な理由でいじめられることもあるかもしれませんし、いじめが長く続いているかもしれません。そんな時、エホバに祈って事態に耐える力と、乗り切るための知恵を祈り求めてください。(ヤコブ1:5)




エホバ神に祈りましょう


聖書は、「あなた方の中で苦難に遭っている人がいますか。その人は祈りつづけなさい」と勧めています。(ヤコブ5:13)そして、祈りに調和して何でもできることを行いましょう。エホバ神は、あなたの祈りのこもった努力を祝福してくださるでしょう。


知らせる


いじめっ子は「先生に言いつけるのは卑怯だ」と言うかもしれません。でも、いじめっ子の言う言葉を聞く必要はありません。多くの先生方は、学校でいじめに反対しておられ、いじめられている若者を助けたいと願っています。


また、もちろん、親もあなたが学校で安全に過ごすことを願っています。親はあなたの身に何が起きているかを当然知る権利があります。また、実際的なアドバイスを与えることもできます。親は、生徒指導の先生などに事情を話すよう勧めるかもしれません。


親や先生は慎重に問題を扱い、被害にさらに遭うことのないようにしてくださるでしょう。


クリスチャンの若者は、いじめに対してなすすべがないわけでも、ただ耐えなければならないわけでもありません。結局のところ、あなたが相手の期待どおりに反応しない限り、いじめる人があなたよりも優位にたつことはないのです。ですから、挑発に乗らないでください。むしろ、今回考えた提案を活用して、その状況をコントロールするようにしましょう。


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この記事は、「若い人が尋ねる質問 実際に役立つ答え 第2巻の14章 学校で身を守るために何ができるだろう」を参考に作成されています。また、ネットの情報も参考にしています。



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