[進化論と創造説]ローマ1章・創造者を認める科学者たち

「[神]の見えない[特質],すなわち,そのとこしえの力と神性とは,造られた物を通して認められるので,世界の創造以来明らかに見えるからであり,それゆえに彼らは言い訳ができません。」(ローマ1:20) 

 進化論者の中には、科学や生物学にいてしっかりと勉強したことのない無学な人だけが創造論を信じているという人もいます。果たしてそうでしょうか。そうではありません。

 科学者や専門家のなかにも創造者を信じる人は少なくありません。どんな科学者が創造者を信じていますか。彼らはなぜそのように考えるようになったのでしょうか。

 創造者を信じる科学者の中に「最も偉大な科学者」と呼ばれたニュートンがいます。ニュートンは真の神を探し求めるために,科学的な真理を探求する以上に多くの時間を費やしたようです。ニュートンは数多く聖書についての書物を著しました。彼の著作すべてを分析してみると,360万語余りのうち,科学的な事柄のために割かれているのは100万語にすぎませんが,宗教的な話題に関するものは140万語に上っています。

 ケンブリッジ大学の物理学者であったジョン・ポーキンホーンは,次のように述べました。「我々が目にする宇宙が生み出されるには自然法則が信じがたいほど微妙に調整されなければならないことを理解すると,宇宙はたまたま生じたのではなく,その背後には意図があるはずだという考えがわいてくる。」

 数学者ウィリアム・A・デンスキーは,「自然界で観察できる種々の特性」の中に「理知ある設計」がはっきり認められることについて述べ,それは「理知ある原因に帰することによってのみ適切に説明できる」と書いています。

 分子生化学者マイケル・ビヒーは,こう述べています。「敬虔なカトリック教徒でありながらダーウィン説を信奉することはできるかもしれない。しかし,生化学により,思慮深い科学者でありながらダーウィン説を信奉することは次第に難しくなっている。」

 航空宇宙学の技術者ルーサー・D・サザランドは,自著「ダーウィンの不可解」(英語)にこう書きました。「科学的な証拠が示すところによると,単細胞の原生動物から人間に至るまで,根本的に異なる種類の生物体が最初に地上に現われた時はいつも,そのすべては完成した形で,器官や組織も全部そろって完全に機能していた。この事実から必然的に引き出される結論は,地上に生命が現われる前から,何らかの理知がすでに存在していたということである。」

 オレゴン州立大学で博士号を取得した物理化学者ドナルド・E・チティックは,こう述べています。「化石の記録をすなおに見ると,動物は創世記が示しているとおりその種類にしたがって繁殖してきたという結論に至る。ある種類から別の種類へと変化したりはしなかった。今ある証拠は,ダーウィンの時代と同様,創世記にある直接的な創造の記述と一致している。動物も植物もその種類にしたがって繁殖し続けている。実際,古生物学(化石の研究)とダーウィン説との食い違いはあまりに大きいため,中間型は決して見つからないと確信し始めている科学者もいる」。

 天文学者、SF作家、元コーネル大学教授、同大学惑星研究所所長、NASAにおける惑星探査の指導者、カール・セーガンは,その著「宇宙」の中で,率直にこう述べました。「化石の証拠は偉大な設計者に関する観念と調和する,と言えよう」(1980年)

 著述家で原子物理学の教授であったジェラルド・シュローダー博士は,この宇宙と生命が単なる偶然によって存在するようになった可能性を,宝くじで1等が3回続けて当たる確率になぞらえて,こう述べています。「3回目の当選金をもらうより前に,結果を不正に操作したとして刑務所行きになるだろう。1等が3回続けて当たる確率は,いや,一生のうちに3回当たる確率でさえ,あまりに小さすぎて考えるにも値しない。」

 ロケットの専門家ウェルナー・フォン・ブラウンはこう述べました。「わたしが神を信じている理由ですか? 簡単に言えば,主な理由はこういうことです。わたしたちの地球や宇宙のようによく秩序が整いかつ完全に創造されているものには必ず造り主,卓越した設計者がいるにちがいない,ということです。この宇宙のように非常に秩序正しく,非常に完全で,非常に正確にバランスの取れた,そして非常に雄大なものは,神の構想の所産以外のものではあり得ません。造り主はいるに違いありません。それ以外に考えようがありません。」

 ウィリアム・スワン博士は,宇宙線の権威として有名ですが,同じようにこう述べました。「科学者は事実と推測とを区別するのを好みます。そこでわたしは,宇宙全体を見るとき,それが理知によって設計されたものであるという事実から逃れることはできません。つまり宇宙は,ひとりの技師がより小規模の企てにおいて得るべく努力するのと同じ種類の,働きと計画能率との相互関係を,雄大なスケールで示しているということです。」

 同様に,アメリカの指導的な数学者の一人で科学者のワーレン・ウィーバー博士は,ある月刊雑誌の中でこう言ったことがありました。「科学による新発見はいずれも,神が宇宙の中に備えつけた秩序をさらに明らかにするものである。神はその理知と秩序が明らかにされることによって,威厳と力とを増し加えるのである。」

 それで、現代科学や生物学に精通している科学者や生物学者や専門家の中にも創造物を観察して神の存在を認めざるを得なくなった人が数多く存在しています。

 彼らの多くは、ローマ1章20節にあるように「[神]の見えない[特質],すなわち,そのとこしえの力と神性とは,造られた物を通して認められる」と考えました。