ルカ21章・津波とサイクロンは終わりの日のしるしですか

「地上では,海のとどろきと[その]動揺のゆえに逃げ道を知らない諸国民の苦もんがあるでしょう。」(ルカ21:25)


エスは、ご自分の「臨在と事物の体制の終結のしるし」を尋ねられて、しるしのひとつとして、「海のとどろきとその動揺」を予告されました。これは何を意味していますか。(マタイ24:3。ルカ21:6,7)


ルカ21章の預言の中で、イエスは、文字通りの戦争、地震、食糧不足、恐ろしい光景などを予告されています。(ルカ21:9,11)ですから、イエスがルカ21章で「海のとどろきとその動揺」について語られた時、象徴表現を使われたのではなく、文字通りの意味で語っておられたと考えられます。


海の「とどろき」とは何を意味しているでしょうか。ヨエル書には、「シオンからエホバはとどろき,エルサレムからその声を放つ」とあります。(ヨエル3:16。アモス1:2)ですから、聖書の中で「とどろき」とは、基本的に音や声を意味しています。そして、海の音を生じさせているのは、海の波です。


しかし、通常の海の波の音は、人々を苦しめることはありません。しかし、海の波が異常になる時は、人々はそれから逃げようとして苦しむことになります。イエスは、「海のとどろき」によって人々が逃げ道を見い出すことができないと言っておられます。ですから、これは地震で発生するような異常な海の波つまり津波によって人々が逃げることができず、命を失ってしまうことを意味しているのではないかと思います。

Amazing 2004 Tsunami Video Footage (Thailand, Indonesia)


海の「動揺」とは何を意味しているでしょうか。聖書は、イエスと弟子たちが海で舟に乗った時「大きな動揺が海に生じ」て、舟が波をかぶったことを述べています。 (マタイ8:23,24)この同じ出来事に関する別の福音書の記述では、「猛烈な風あらし」が起こったと述べています。(マルコ4:37)ですから、海の「動揺」とは、海の猛烈な風あらし、すなわち海で生じるサイクロン、台風、ハリケーンなどを意味していると思います。これも、津波と同様に人命を失わせ、通常その災いから人々は逃れようとしても逃れることができません。



NASA Sees 4 Tropical Cyclones in the Atlantic Today by NASA Goddard Photo and Video
エスは事物の体制のしるしとして大きな動揺サイクロンを予告された



世界の主な自然災害の状況(20世紀以降)」によると、1970年バングラディッシュのサイクロンにより約50万人、1977年インドのサンクロンで約2万人、1991年バングラディッシュのサイクロンで約14万人、2004年スマトラ島沖地震インド洋津波により22万6千人以上、2008年のミャンマーのサイクロンにより13万8千人の死者・行方不明者が出ました。


2005年の米国のハリケーンカトリーナでの経済被害額は数百億から千数百億と推計されており、史上最大規模となったとされています。また、その時、5,300人余りの死者・行方不明者が出ました。


 また、2011年の日本の東日本大震災地震津波で約1万9千人の人が亡くなりました。その被害は大変大きいものでしたが、20世紀と21世紀を通じ、世界では地震による津波、ハリケーン、サイクロンによって、同程度の規模、もしくは、その何倍もの規模の被害が頻発しています。


ある人々は、アメリカのHAARPという気象兵器によって、津波、サイクロン、ハリケーンなどの嵐、地震、氷河の融解、洪水、爆発などが生じると主張しています。このことについては、なお一層、証拠を調べてみる必要があると思います。


Haarp by sam_Churchill
ハープを電離層を調べる施設という人もいれば気象兵器だと言う人もいる


HAARP

HAARP

ですから、私たちの時代に大患難が近いしるしとしてイエスが予告されたしるしは、津波やサイクロン、台風という形でも成就していることが分かります。ですから、確かに大患難が近い徴候は現れています。是非、大患難に備えて準備をしていきましょう。


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